夜空にぽっかりと浮かんだ中秋の名月、今日の月はさすがに明るい月だった。昔は長い竹の先に針金を付け、暗闇の中をあっちこっちの家々の縁側に飾ってある団子を突いて食べ歩いたものだ。今では其の話でさえも知らない世の中になってしまったが、正月の餅つきからはじまる季節のイベントが毎月のようにちゃんとあって、子供はそれを追いかけるだけでも一年が楽しかったものだ。 それに引き換え、今の世の中は一年中が平坦に季節感もなく、子供達の楽しみの尺度は「モノ」や「量」に置き換えられて、実に味気のないものとなってしまった。昔と比べれば、何一つ不自由のない世の中になったかもしれないが、一年の生活の「喜び」や「感動」の観点からすると本当に寂しい世の中になってしまったものだ。時代の「進化」とは一体なんであろうか??と、月を眺めながら考えてしまった。
(2007.09.26)
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