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トップページ > 地球元気村通信 Vol.83

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富士山

小池 簡単だと言うのは、標高はもちろん日本一高い山なんですけれど、基本、道に迷わないから。いつでもリタイアして帰れるんです。
ただし、それだけに油断するとすごく危ない。例えば登っても登ってもずっと景色が変わらず単調で、なおかつ道がものすごく歩き易いから、みんなガンガン一気に行っちゃって高山病になるんですね。だから、富士山がきついって言う人は、みんな健脚すぎるんです。むしろ山の初心者とか、お年寄りが登れてしまうのは、無理しないから。なめてかかると酷い目に会います。まさに危機管理の心構えを試される山だと思います。
登山にやって来る子ども達について言うと、3〜4年前から様子が一気に変わりました。とにかく権利ばかり主張して義務を果たさない。例えば、「僕は、ここからあそこまで何時間で行けるから今休む」とか、そういうへ理屈ばかりこねる子が多くなりました。インターネットで調べたらどうだった、とか、誰々さんはそう言ってた、とか、平均はどれくらいで行けるから、とか。データを並べ立てるんです。

― 逆に言うと、下調べはしているんですね

小池 そう。超あたまでっかち。でも実務が伴ってない。転ぶとか、天候が悪くなるとか、そういう不慮の事態は想定に入っていないんです。高山病になるとかも、理屈ではわかっていても実際にどうなるかはわかっていない。
風間 自然に対してありとあらゆる可能性を想定するのが危機管理の基本なのにね。目に見えるデータだけでなく、その先にある見えないものを見る力、想像力を発揮することこそが大事なのに。

― 今、ネットが普及して、なんでもネットの世の中で子ども達も育っていますものね。

小池 その分、人とのコミュニケーションをとるのが下手になっているような気がします。だから、こっちが本気で怒ったら瞬間にシュンとなります。例えば、下山道に足を投げ出して座る子どもに、落石を起こして人を殺したくなかったらやめなさいって、いくら注意してもきかないから、襟首つかまえてリュックごと一緒にひっぱりあげたら急におとなしくなったり。みんな口頭で注意されている世代じゃないですか。今までそんな、手を出されたことないから。そういう圧倒的に強いものを見せられると、すぐ子分になっちゃう。お殿様と家来、みたいな。急に言うことを聞くようになるんです。それは、あまりいいことではないですよね。
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