地球元気村

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風間村長の一言コラム 色濃い自然が育む、人の優しさ

 この地球を旅すると、人間は何処に行っても、いたるところに住んでいることがよく分かる。
 北極圏の島々に、アフリカの砂漠地帯に、またアンデスの山岳地帯にも・・。一見、不毛の大地とも思える場所でも、その高地、山々から流れ出る僅かな水を集めて下る一筋の小川が、やがて下流の河口に流れると、その周辺には「緑」の草地がもたらされ、次には、その草を食む「家畜」が、そして、家畜の周りにはそれを追う「人」の姿が見て取れる。小さな水と緑の側には少数の人、沢山の水と豊富な緑には多くの人々が「村」を作って暮らす。
 「自然」は人々の暮らしの源。厳しくもあり、また優しくもある自然に、人々は直向きなる祈りを捧げながら今日まで生命を繋いできた。厳しく容赦のない自然に、人々は互いに助け合って生きる「互助」の精神(知恵)をもって社会を形成してきた。

 そんな暮らしの「基本形」が今だ強く残るアンデス・ボリビアに生きる人々に、一月に行われたダカール・ラリーに参加して触れた。
 こちらは近代文明を象徴するかのような派手なラリーマシンに乗って、自然の山裾に長閑に暮らす人々の村を通過する潜入者。そこに暮らす人々の素朴さや自然との出会いが楽しいラリーだが、家畜や草木と共に暮らす人の生活の場に、爆音を轟かせ近づくのは正直言って気が引ける。が、現実にはそんなこちらの気分を覆すような人々の歓待ぶりには驚くばかりだった。ボリビアの首都「ラパス」では、街中に至る20kmもの手前から、人口万の人々の全てが沿道に出て迎えてくれた。口々に「Welcome」「Ora」「Bonito」を発しながら心からの歓迎ぶりだった。そして、帰路もまた「Seeyou」「Nosvemos」と、全く同じだった。
 あの人々の優しげな表情と目。素朴で純粋な、紛れもない歓迎の心を伝えるその姿に、ラリーの我々皆が感動し感謝した。「一体、あの歓迎は何なのだろう?」色濃い自然に生きる人々ほど、人に優しく、大らかなのだと僕には思えた。
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