地球元気村

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自然は使って守るもの

【「天空のはたけ」に鹿が!】

― 今、日本の里山では鹿などの野生動物が、一時に比べてとても増えていると伺っていますが、実際にはどの程度なのでしょうか。
私達、地球元気村では、その活動の一環として山梨市の「天空のはたけ」というところで農業体験をやっているのですが、先日そこの獣害防護柵に一頭の鹿がかかったんです。やむなく、その場で猟師さんを呼んで処理し、お肉は集まったみんなでバーベキューにして美味しくいただいたんですが、やはり衝撃的な事件でした。

松田それは素晴らしい体験をされましたね。農地を荒らしに来た鹿を獲っても、その場で食べるまでは、いろいろ問題もあってなかなか出来ないものなんですよ。
今、野生の鹿は、かつてないほどに増えています。江戸時代にもかなり多かった時期はあるのですが。昔から、特に鹿は人間にとって農業被害をもたらす動物でした。それで昔穫りすぎて、減ってしまったので保護したら、今度は増え過ぎてしまったんですね。今の日本の自然界では、鹿や猪が減りすぎという心配は、あと50年はしなくて いいと思います。

― 獲れば減るし、保護すれば増える。その辺の加減はコントロールできるものなのでしょうか。

松田鹿の場合に限って言えば、比較的コントロールはやりやすいんですよ。減ってくれば角のある牡を獲ればいい。牡を獲っても雌がいれば、ハーレムをつくっているので子どもを産んでくれます。そして増えてくれば雌を獲る。これでかなりうまく調整ができます。もっとも現況は、そうやってコントロールしてバランスをとれる状態にまで、先ずは減らすこと自体が苦労なんですが。
実際問題、野生動物の数をバランスよく保つために、具体的に何頭獲ったらいいのかはわからないんです。仮にわかったとしても、それを管理する体勢がない。
日本では、一部の野生鳥獣が、それを法律や社会制度が保護するようになって、ある時点から増えすぎてしまいました。増え過ぎた野生鳥獣と人間との関係を築くうえで、今度はいろいろな法律が邪魔になってきた。時代に合わなくなってきたんです。鳥獣保護法が改正になって鳥獣保護管理法にはなりましたが、法律が少し変わっただけで体勢全てが変わるとは限りません。今、世の中では、もっと職業捕獲専門家を養成しようという動きも出てきています。単純に目の前にいる野生動物を駆除するだけでなく、トータルで生態系の管理ができるプロ集団を、です。

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