地球元気村

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水谷敏雄先生の地球元気コラム

木谷 敏雄 Toshio Kiya

1963年生。青山学院大学卒業。株式会社ジェイ・ファイン代表取締役。「ニッポンをここちよく」をテーマにムラとマチをつなげる感動請負人として「観光地ブランド事業」など地域活創生事業に携わる。最近ではヘルスツーリズム事業開発に力を注ぎ(一社)南房総健康ラボ代表理事も務める。

自然と人との調和が新たな地域づくりにつながる
岩手県久慈市

東日本大震災復興の旗印となったNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のふるさと、岩手県久慈市。その久慈市でも、あまちゃんの笑顔と健康をテーマに次のステージの地域づくりとして、コラムで紹介してきたヘルスツーリズムに取り組んでいる。
三陸の海の恵み、日本一の白樺林、琥珀の大地と大自然の宝庫である久慈市。みちのく潮風トレイルを活用したタラソテラピーウォーク、十二支を祀る氏神様を巡り、開運に導く十二支巡りウォーク、そして日本一の白樺林とブナ林を巡る森林浴プログラムと、3つのプログラムを重点にヘルスツーリズム商品として磨きをかけている。そして、美肌の湯「べっぴんの湯」で癒され、四季折々の食材の並ぶ、カロリー、塩分、栄養バランスを意識した料理を食し、「久慈とっておきの時間」を過ごす。久慈ならではの地域の資源を組み合わせて、「ココロとカラダを永久に慈しむまち・久慈」を実現しようとているのだ。この久慈市には内間木洞という総延長6,300mに及ぶ国内有数の鍾乳洞がある。洞内に生息するコウモリなど動物群を含め、岩手県の天然記念物に指定されている。冬期間は逆さつららである氷筍が発生することでも有名。普段は自然保護、環境保全の観点から一般公開されてはいない。
この鍾乳洞を特別に学生たちとご案内いただいたことがある。まさに鍾乳洞セラピーである。
深秋の頃、洞窟に入っていくと外の寒さから暖かさを感じ、しばし下っていくと空気がひんやりと変化していく、その温度差がなんともここちよい。お休みになっているコウモリに出会い、小声で話しかける。そして、悠久の時間を越えて、様々なカタチに成長している鍾乳洞に感嘆する。かがみながら、しばし歩いていくと広場に出る。インストラクターが「はい、座って、懐中電灯を消してください」。全部の灯りが消えるとそこには真っ暗闇が出現する。
静寂の世界に五感が研ぎ澄まされていく。人の吐息、鍾乳洞を流れる風、雫の落ちる音、地下水の流れる音が聞こえてくる。しばらくすると、ふわふわと浮遊している感じを覚えていく。おそらく生命をいただき、母親のカラダの中で過ごしていた時を思い起こしているのかもしれない。なんとも神秘的な空間、そしてリラックスできる時間が流れる。なんとかこの時間を多くの人に体験していただき、元気を取り戻してもらいたい。この内間木洞を活用したプログラムを実現していくためには、きちんとした人と自然の間に取り決めをしていかなければいけない。そのルールのもと、お互いが調和し、共存していくことで、新しい人と自然のつきあい方が生まれ、次の世代が誇りに思う自然を活用した健康プログラムが育っていく。
地球元気村が唱える自然とのかかわり方をしっかりと創り上げることが、地域を、人を元気にしていくということを改めて実感できる時間が、ここにある。

コウモリと音波でコミュニケーション?!癒されるひととき

洞窟探検はワクワク、ドキドキ。足場を確認しながらの探検は脳活性に

地産地消の食材、郷土料理の入ったヘルシー弁当は結果、栄養バランスがよい

運動の後は、地下からの湧水で冷刺激。血液がカラダを流れている実感を

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