地球元気村

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雨宮式、縄文流衣食住を解く

1969年山梨県甲州市まれ。雨宮大工、代表。
アルバイトで経験した丸太の皮剥きをきっかけに、大工の道へ進む。文化財修復の仕事の際、先人の手仕事に出会い感動。機械を使わず手道具のみで施す伝統的な手法に傾倒する。人類が使う道具の原点である石斧に出会ってからは、この縄文時代の手道具を用いたモノ作りを通して、効率主義では産み出せないすべての命を大切にするような人間の暮らしのあり方を提唱している。2019年夏に、縄文式採取生活と移動手段のみで、地元山梨県から石川県真脇遺跡までをたどる冒険を計画中。
雨宮大工HP http://amemiya-daiku.jp/
僕は今、2年後の冒険にむけて、徐々に体を慣らし鍛えている真っ最中です。現代人として産まれた僕が、いきなり形だけ縄文人の真似をしたって、体を壊すだけ。一度に極端なことをやって、体が慣れずに病気になってしまうようでは意味がありませんからね。僕がやりたいのは、人間として産まれて、文明の中で失ってしまった能力を思い出すこと。人間って、本来は凄い能力を持っているんだよっていうことを、この身をもって証明したいんですよ!
縄文人の服というと、植物の繊維を使うものもあると思うんですけれど、作るのにとても手間ひまかかるし高級品だったと思うんです。革も、動物を命がけの狩猟で獲らなきゃいけないから高級品ではありますけれど、一枚が大きいし、雨にぬれてもすぐ乾くし強い。だから、動物の革は衣服の材料として、使われるべくして使われていたと思うんですよ。今、直用しているのは試作品です。布より温かいんですよ。でも、ごわごわして動きにくいので改良します。
縄文服はイベント時などに着用して試しています。でも、足は日常から裸足で靴はほとんど履いていません。仕事も裸足でやっています。ガラスの破片がささって怪我をしたことはありましたけれど、そのまま薬も塗らない状態で、化膿もしませんでした。土って本来は清潔なものなんじゃないでしょうか。危険だったり不潔だったりするものって、恐らく人間がつくったものですよね。
縄文人は、農耕ではなく狩猟採取の食生活です。 なので僕も日常的に、数ヶ月前から主食を米から 木の実に切り替えました。今は、魚や季節の果物、 卵なども一緒に食べていますが、最終的には木の実だけでも体を維持できるように持っていきます。
冒険の時は、野宿生活になります。
現在は、木や土など自然の材料だけで建てた小屋で寝起きし、調理は囲炉裏でやっています。
今は、冷蔵庫も使っていますが、来年の夏以降は使いません。出来ることから原始生活スタイルにシフトしていきます。
山からひろってきたクルミ。これでタンパク質もビタミンも摂取できる。「木の実を山でどれくらい集めて蓄えれば暮らして行けるか、そういうことも試してみたいです」
鹿やタヌキなどの皮を使った衣服。試着を繰り返し改良中
足の裏。裸足生活なのに、意外なほどやわらかい。「一番つらいのがアスファルトの上を歩くことです。『過酷』の一言!」
現在、日常的に寝起きしている小屋
室内には調理用の囲炉裏が切ってある
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